横浜市スポーツ医科学センター

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リハビリ室コラム / Rehabilitation Column

第42回臨床バイオメカニクス学会 参加記 横浜市スポーツ医科学センター リハビリテーション科 来住野 麻美 (理学療法士)

 11月13-14日に東京御茶ノ水で開かれた『第26回日本臨床バイオメカニクス学会』に参加しました。今回は「Let's practice clinical biomechanics」というテーマで、若い研究者も積極的に発表をする機会であったと同時に、先人の積み重ねてきた研究や手法を多くの方に伝える機会でもあったように思います。4つの会場で講演が13、シンポジウムが6、一般演題が23ブロック組まれており、各会場発表だけでなく質疑も活発に行われていました。

 本学会は名前のとおり、バイオメカニクスに特化したテーマを取り扱う学会です。医療におけるバイオメカニクスに関わる職種はさまざまで、医師を初めとして理学療法士、臨床工学士などが多く参加しています。"バイオメカニクスとは人体の構造や運動を力学的に探求したり、その結果を応用することを目的とした学問である"とされています。医療におけるバイオメカニクスの研究分野は、よりよい手術法や手術器具、ケガの予防、ケガの原因解明、リハビリテーションの内容など多岐に渡りますが、そのどれもがよりよい医療の提供には必要不可欠なものであります。
 今回は私が携わっている分野でもあります膝・動作解析に関する講演を中心に参加しました。動作解析にはいくつかの手法が存在します。動作解析のシンポジウムでは各方法を研究、利用されている先生方が一同に会し、それぞれの長点と短点、さらに解析する対象についての議論が交わされ、学会テーマに沿った大変有意義なものであると感じました。また、膝に関しては「前十字靭帯はなぜ切れるのか」「前十字靭帯再術後の動作パターン」など前十字靭帯損傷が多く取り扱われていました。それだけ多くのニーズがあるということかと思います。これらは近年盛んに議論されているテーマでもあり、まだまだ統一した見解が得られていないのが現状ですが、少しずつ本質に近づいているような印象を受けました。
 当センターにも動作解析装置があり、現在それを使ったバイオメカニクス研究が行われています。研究を深め、より質のよいデータを提示することで、理学療法士として医療の進歩に貢献していきたいと考えております。また、今学会で得た知識を共有し、日ごろの臨床に生かすことで、ケガの予防やケガ後の復帰をスムーズにサポートできるよう努めてまいりたいと思います。