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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

Malmo Lady Intercup 2022 日本代表チーム帯同報告
リハビリテーション科 藤堂 愛(理学療法士)
ゴールボール 日本代表 チーフトレーナー

(令和4年5月)

2022年5月6~8日の3日間、スウェーデンのマルモにて「Malmo Lady Intercup 2022」が開催され、女子日本代表チームが出場しました。私は、ベンチトレーナー兼アシスタントコーチとしてチームに帯同しました。本大会は2020年以降、コロナ感染症の影響により開催が中止となっていましたが、約2年振りに開催されることとなり全10か国が参加しました。日本チームにとっても約2年振りの海外遠征となりました。

※Malmo Lady Intercup:2000年から始まり、年1回スウェーデンのマルモで開催されるゴールボールの国際大会。最も多い年で16か国が参加する大規模な国際大会である。パラリンピックに出場経験のある強豪国も多く参加する。

未だ新型コロナ感染症が収束しきらない中での海外遠征であり、今大会に参加するスタッフ・選手は3回の新型コロナワクチン接種を完了する等、万全の対策を行った上で大会に参加しましたが、諸外国との感染症対策の意識の差に非常に驚かされました。現地ではほとんどの人がマスクを着用しておらず、大会会場には消毒液が各所に設置されてはいるものの、使用している人はほとんど見られませんでした。そんな状況に少し不安を感じながらも、日本チームはいつもと変わらずマスクの着用や消毒を徹底しながら大会期間を過ごしました。

大会結果は、予選リーグを3勝1敗の2位で通過しました。決勝トーナメントでは、初戦で世界ランキング1位のアメリカに勝利し、続く決勝戦ではイスラエルに勝利を収め、悲願の金メダルを獲得することができました。同大会には2009年から毎年出場していますが、金メダル獲得は初めてのことであり、コロナ禍でも感染症対策を続けながら、選手・スタッフが協力して活動を行ってきた成果を確認できた大会になったと感じています。

予選リーグ 2022/5/6 VS イギリス 2 - 0
VS フランス 7 - 0
2022/5/7 VS フィンランド 11 - 1
VS ブラジル 0 - 2
準決勝 2022/5/8 VS アメリカ 2 - 1
決勝 VS イスラエル 6 - 3

大会後には現地にてPCR検査を行い、陰性を証明した上で日本への帰国が認められました。日本に帰国してからも、空港内でPCR検査や色々な手続きを完了する必要があり、空港を出るまでには約2時間を要しました。少しでも早くコロナ感染症が収束し、安全に海外遠征が行えるようになることを願うばかりです。

2022年度の活動が始まってから2か月が経ちますが、今年度に予定されていた大きな大会が次々と延期になっています。今年度中に開催見込みのある大会や来年度に持ち越された大会など様々ではありますが、引き続き、選手のコンディションを保ちながら大会に備えていきたいと思います。 今後ともゴールボール男女日本代表チームの応援をよろしくお願いいたします。

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