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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

Ankara cup 及び Goalball Asia Pacific Championship 日本代表チーム帯同報告
リハビリテーション科 藤堂愛(理学療法士)
ゴールボール 日本代表 チーフトレーナー

(令和4年8月)

この度、「Ankara cup」と「IBSA Goalball Asia Pacific Championship(以下、AP大会)」の2大会に渡り、ゴールボール日本代表チームへ帯同してきました。女子チームは5月のマルモ大会に続いて、男子チームにとっては約3年振りの海外遠征となりました。私は、2大会ともに男子代表チームのベンチトレーナー兼アシスタントコーチとしての役割を担いました。

【Ankara cup】

7月14日~19日の6日間トルコにて開催されました。本大会は毎年トルコで行われる地方大会であり、男子は日本、トルコ、ブラジル、イラク、カザフスタン、エジプトの6か国、女子は日本、トルコ、ブラジル、エジプトの4か国が参加していました。男子チームにとっては、この後に続くAP大会に向けての調整の大会と位置付けていました。

今年は出場国が少なかったこともあり、予選リーグでは1日2試合のスケジュールとなっており、かなりハードな日程でした。男女チームともに予選リーグを通過し、3位決定戦で勝利を収め銅メダル獲得となりました。

予選リーグ

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3位決定戦

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予選リーグ

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3位決定戦

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【IBSA Goalball Asia Pacific Championship】

7月23日~29日の7日間バーレーン王国にて開催されました。本大会はアジア太平洋地域のチームが参加し、上位2チームが12月に行われる世界選手権の出場権を手にすることができます。女子チームはすでに世界選手権への出場権を獲得しているため、今大会へは男子チームのみが出場しました。

結果は、予選リーグを無敗で突破し、準決勝ではタイにコールドで勝利しました。決勝戦では、イランと対戦しオーバータイム※1に突入する大接戦となりました。オーバータイムでは、残り約1分半でのペナルティスロー※2で見事ゴールを決め、金メダル獲得となりました。

本大会での金メダルは初めてであり、予選リーグから決勝まで1戦も負けることなく、金メダルを獲得できたことは大きな成果でした。

※1 12分前後半で勝敗がつかなかった時に延長戦として3分前後半で行う。先に点を取ったチームが勝利となる。
※2 相手がペナルティを出した時に行われ、サッカーのPKのように1対1で選手が対面した状態で行う。

予選リーグ2022/7/25VS タイ 15 - 5
7/26 VS オーストラリア11 - 1
VS イラン9 - 7
7/27VS 韓国7 - 3
準決勝7/28VS タイ12 - 2
決勝VS イラン8 - 7

2つの大会を通して約3週間の海外遠征となりましたが、食事も環境も大きく違う国での大会において、スタッフが連携し大きなトラブルなく生活できたこと、また、選手のコンディションを良好に保ちパフォーマンスを維持できたことが金メダルの一要因であったと感じています。次は、12月にポルトガルで行われる世界選手権へ男女チームで出場します。世界選手権では男女各16か国が出場し、上位2チームだけがパリパラリンピックへの出場権を獲得します。出場国も多く、かなり苦しい戦いが予想されますが、ベンチトレーナーとして全力でサポートに努めたいと思います。

日頃より診療を空けることが多い中、担当患者様には多大なご理解をいただき誠に感謝いたします。引き続き、ゴールボール男女日本代表チームの応援をよろしくお願いいたします。