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リハビリ室コラムrehabilitation column

第2〜4中足骨疲労骨折のリハビリテーション

                                リハビリテーション科 木村 佑(理学療法士)


 中足骨は足の指を構成する骨で、親指から小指まで各一本ずつ存在します。親指の中足骨の疲労骨折は非常にまれであり、また、小指の中足骨の疲労骨折は病態や治療法の違いから区別して考えられる事が多いため、今回は第2〜4中足骨疲労骨折のリハビリテーションに関して紹介します。

 第2〜4中足骨疲労骨折は、陸上競技、バスケットボールやバレーボールなど様々なスポーツ選手に発生します。中足骨は接地時の衝撃吸収や蹴り出し時の支点として作用するため、ジャンプやランニング、ステップ動作など様々な場面で負荷がかかります。疲労骨折は、一度の大きなストレスではなく、小さなストレスの反復で生じるため、この瞬間に痛めたというエピソードはなく、徐々に痛くなった、気がついたら痛かったと訴える選手がほとんどです。

 疲労骨折の治療において最も重要な事は骨折部を治癒させることです。骨折の治癒には時間が必要となります。骨折部分に過度な負荷が生じると治癒が阻害されるため、ランニングなどの運動は一定期間休止する必要があります。しかし、スポーツ選手にとって、長期間の安静はパフォーマンスの低下に直結するため、可能な限り筋力や持久力を低下させないようにリハビリを進行していくことが求められます。そこで、リハビリは、(1)骨折部の治療(2)足部・足関節機能の改善(3)患部外トレーニング(4)動作改善を重点的に行います。

(1)骨折部の治療

 低出力パルス超音波治療により骨折の治癒が早まると言われています。当センターでは疲労骨折に対して、院内で超音波骨折治療器を用いた治療を行っています。


(2)足部・足関節機能の改善

 足関節の可動域制限や足部アーチの支持性の低下は中足骨への負担を増大させます。足関節の柔軟性を改善するためのリハビリや、アーチ機能を高めるために足部の筋群のトレーニングを行います。


(3)患部外トレーニング

 ランニング禁止期間中に心肺機能が低下することを防ぐために、患部への負担が少ない非荷重での有酸素運動(固定式自転車など)を行います。また、筋力トレーニングに関しても、患部への負担が少ないチューブを使ったトレーニングや体幹トレーニングを積極的に行います。


(4)動作改善

 不良動作の反復によりストレスが局所に集中することで疲労骨折が生じます。スポーツ復帰する際には、競技特性に合わせて、ランニングやジャンプ、ターン動作などの改善を行い、再発を予防します。



 他のケガと同様に、早期発見が大切です。発症初期はレントゲン検査で骨折が判明しないことも多いため、必要に応じてMRI検査により骨の中の状態を精査する必要があります。足部に荷重時痛や圧痛、熱感や腫張などが生じた際は速やかにスポーツ整形外科を受診しましょう。