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リハビリ室コラムrehabilitation column

第1回 日本スポーツ理学療法学会学術集会 参加記

                        横浜市スポーツ医科学センター リハビリテーション科 中田 周兵 (理学療法士)

 『第1回 日本スポーツ理学療法学会学術集会』が、11月30日に東京工科大学大講堂にて開催され、参加してきました。

 本学会は「スポーツ理学療法の現状と学術としての確立-ミッション再考-」をテーマとして、今後のスポーツ理学療法の発展のために、学会としてどのような方向に向かっていくか、学会員全体が共通の認識を持てるようにという発表内容が多くを占めていました。

 基調講演『日本スポーツ理学療法学会の活動』では、本学会のミッションや今後の方向性について、貴重なお話を聞くことができました。特に2020年には、東京オリンピックという大きなスポーツイベントが控えているため、スポーツ理学療法に求められることも大きくなってくる中で、しっかりとした組織の確立や人材の育成について、自分たちが真剣に考えていかなければいけないと強く感じた発表でした。

 指定演題『膝ACL再建術後の理学療法を考える』では、術後の各時期においてどのような点に注意しながら進めていけば良いかを三人の先生が発表されました。術後3〜6ヶ月における理学療法に関しては、当センターの理学療法士である鈴川仁人が、エビデンスをベースに考えながらどのようにそれをアレンジして個別性を持たせていけば良いかを発表致しました。スポーツ復帰に近づくこの時期は、理学療法士やトレーナーのアートの部分が強くなりがちですが、エビデンスに基づいたアートである必要があるというメッセージが込められていました。

 シンポジウム『地域におけるスポーツ理学療法』と『国際大会とスポーツ理学療法』では、それぞれ活躍されているフィールドが違う先生方による発表でしたが、いずれの発表もスポーツ理学療法を発展させるべく、エネルギッシュに活動されていることが伝わってきました。札幌医科大学の片寄先生は、諸外国と日本のスポーツ理学療法制度の比較をされており、アメリカやカナダ、オランダなどは日本よりもはるかに教育システムが高度であるという内容でした。日本が世界から遅れをとらないためにも、常にグローバルスタンダードを意識していかなくてはいけないという危機感を覚える発表内容でした。オリンピックが開催されるということは、様々な国からいろいろな教育を受けた人々が日本にやってくるということであり、その中で自分たちの考えを胸を張って発信できる力をつけなければと感じました。

 今回は第1回目の開催ということで、一般演題はありませんでしたが、次回以降の開催では少しでもスポーツ理学療法の発展に貢献できるよう、自分も発表していきたいと思います。