ヘルシーレシピHealthy recipe

　8月に入り猛暑日が続いています。連日、テレビでも熱中症に関する事故や予防法が取り上げられています。かつて熱中症による死亡事故は軍隊や炭鉱、製鉄所などの労働現場で問題視されましたが、現在では、これらは労働基準が策定されることによってほとんどなくなり、代わりに運動中の熱中症事故が問題になっています。
　熱中症を予防するためには、熱中症予防の原則を具体的にどのようにスポーツ活動に適応すればよいか？我が国では責任ある団体によってこのような指針が示されませんでした。このような背景から、平成3年、日本体育協会に「スポーツ活動における熱中症事故予防に関する研究班」が設置され、平成6年熱中症予防の原則を「スポーツ活動中の熱中症予防8ケ条」としてまとめられました。そして、今年4月改定され「スポーツ活動中の熱中症予防５ケ条」としてまとめられ、熱中症事故をなくすための呼びかけを行っています。
※公益財団法人日本体育協会「熱中症を防ごう」については、こちら。
　

スポーツ活動中の熱中症予防５ケ条
(1)暑いとき、無理な運動は事故のもと
(2)急な暑さに要注意
(3)失われる水と塩分を取り戻そう
(4)薄着スタイルでさわやかに
(5)体調不良は事故のもと

熱中症について

　熱中症とは暑熱環境で生じる障害の総称で、主に４つの病型にわけられます。重篤な熱射病になると生命の危険が考えられるため救急車を呼ぶ必要があります。

• 熱失神
  皮膚血管の拡張により血圧が低下し脳への血流が減少したため起こり、主な症状として「めまい、失神」がみられる。
• 熱痙攣（ねつけいれん）
  大量の発汗時に水のみの補給により血液の塩分濃度が低下した時に、足や腕、腹部の筋肉に痛みを伴った痙攣が起こる。
• 熱疲労
  脱水による症状で、「脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気」がみられる。
  
• 熱射病
  体温上昇のため、中枢神経機能に異常をきたした状態で、意識障害（応答が鈍い、言動がおかしい、意識消失）が起こり、死亡率が高い。
  

来月も引き続き「スポーツ活動中の熱中症予防５ケ条」について説明したいと思います。

東南アジア料理
【タイ・ベトナム料理】　

タイ料理は「辛い！」というイメージが強いですが、数種類の香辛料やハーブ類が使用され、辛さだけでなく味に奥深さが感じられる料理です。
また、地方ごとに料理の特徴も異なります。

• 北部：チェンマイなど北部地域はミャンマーの文化的影響が強く、スパイスたっぷり辛めの味付けが特徴。
• 東北部：イサーン料理発祥地。隣接するラオスの影響を受け、辛さと酸味が強い味付けが特徴。
• 中央部：バンコクを中心とした中心部は中国の影響を受けた料理が多い。グリーンカレー、タイスキ、宮廷料理等。ココナッツミルクを使用するメニューが多い。
• 南部：辛さと塩味が強く、ターメリックを使用するなど独特な料理が多く、イスラム色が強いのが特徴。

豊富スパイス類

• オプチャーイ（シナモン）
  スウィーツや八角などと一緒に煮込み料理に使用されることが多い。
  樹皮を発酵させ乾燥したものが香味料としてのシナモン。香りの主成分はシナミックアルデヒド。
• サフラン
  水に溶かすと黄色になるため料理の色づけや風味づけに使用される（パエリヤ、リゾット）
  黄色色素はクロシンで、香り成分はサフラナールである。
• ブリック（唐辛子）
  スープ、カレー、サラダなど多くの料理にしようされるタイ料理に必須の香辛料。
• タクライ（レモングラス）
  トムヤムクンの爽やかな香りの正体葉にレモンに似た芳香がある。
  香りの主成分はレモンと同じ「シトラール」。
  食欲増進作用あり。
• ポイカッ（八角）
  肉や魚の臭みを消すため中国料理には欠かせない。果実は八角形の星形で8ケの種が入っている。
  煮込み料理（豚角煮）やsweets（杏仁豆腐シロップの香りづけ）に使用される。

フルーツ類

• ドラゴンフルーツ
  サボテンの一種の果実。
  果肉は赤色と白色があり、ほんのり甘みと酸味がある。
• ドリアン
  特異な臭気を放つ果物で、東南アジアの赤道付近で栽培
  甘いクリーム状の果肉は熱帯産果物の王様といわれる。生食のほか、アイスクリームやジャムなどに用いる。。

野菜類

• パクチー（コリアンダー）
  料理に風味と彩りを添える香草。
  葉は麺類や粥、スープに散らす、タレ屋ソースのベースに使用する。
• パックブン（空芯菜）
  麺料理や炒め物の使用される。

参考

・ 新ビジュアル食品成分表：鈴木一 ・食材図典I＆�U：小学館 ・まっぷるマガジン：タイ

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