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ヘルシーレシピHealthy recipe

全国各地の料理(4) 〜関西編「鱧湯引き」「水茄子浅漬け」〜
メニュー紹介
  • 素麺
  • 鱧湯引き
  • 泉州水茄子浅漬け
  • 万願寺唐辛子焼き
  • 西瓜


















 8月に入り、関東地方も梅雨が明け、いよいよ夏本番です。屋外の暑さ、クーラーのかかった寒い室内との温度差により夏バテしやすい季節です。
 万葉集「石麻呂に吾物申す 夏痩せによしと云ふ物ぞ 鰻取り召せ」にもあるように、夏バテには「
」を食べる習慣が現在にまで続いています。
 「土用」とは、土旺用事が省略されたもので、当時は各季節の最終の1819日を「土用」と指していました。現在では、土用は夏というイメージが強いですが、本来はどの季節(春夏秋冬)にも土用があります。
 丑の日」とは十二支の「子丑寅卯・・・」の丑です。各土用の中で丑の日にあたる日が「土用の丑の日」。現在では、夏の土用の最初の丑の日に「
」を食べることが習慣化しています。
 今年2014年では、土用入りは720日、土用明けは8月6日、土用丑の日は729日でしたので、鰻を食べた方も多かったことでしょう。 
 夏の土用の季節は暑さから夏バテしやすい季節のため、昔から元気が出る食べ物を食べる習慣があり、土用鰻の他にも土用しじみ、土用卵などの言葉が残されています。
 「」は糖質からのエネルギー生成を促進させるビタミンB群(特にB1)が豊富な食品です。夏バテを感じるこの季節に「鰻」を食べて疲労回復をはかってみましょう。


「鱧(はも)」・「水茄子」について

(はも)


鱧「ハモ」:ウナギ目ハモ科


 鱧は海底近くを生活の場とし、体は円筒形で腹ビレやウロコは退化して小さくなっています。

 行動面では、普通の魚は尾部と尾ビレを左右に振って泳ぐのに対し、体全体を蛇行させて泳いだり砂底に潜るのが特徴です。日本近海では東シナ海での底引き網や延縄漁で多く漁獲されています。日本では夏が旬で、関東より関西地方で賞味され、関西の夏祭りには鱧は欠かせない食材です。大阪の天神祭、京都の祇園祭は別名「ハモ祭」と呼ばれるくらいです。鱧は脂肪も比較的多く含んでいるが、白身で身がしまり、小骨が多く、身と皮の間にいりくんだ骨が抜き取れないため、包丁目を入れて調理するのが一般的です。これを「鱧の骨切り」と呼ばれています。

 鱧ちり、蒲焼き、天麩羅のほか、湯引きされた鱧を梅肉ソースで食べられています。

水茄子


水茄子:ナス科ナス属


 茄子は夏野菜の代表で69月に多く出回る野菜です。インド東部または東南部が原産地と推定され、日本では17世紀には早熟栽培が始まりました。油との相性がよく、天麩羅や炒め物にむいています。

 茄子の皮の青紫色はアントシアニン色素でポリフェノールの一種で、アントシアニジンと糖から構成され抗酸化力が強く、紫外線から身を守る働きがみられます。水茄子はやや長めの卵形。皮が柔軟できわめて多汁質で、耐乾性が強くないため水を多くやらないと栽培できないことから水茄子の名前がついたと言われています。大阪府泉州水茄子の品質は最高品とされ関東にも出荷されています。



参考
・新ビジュアル食品成分表:鈴木一
・食材図鑑T:小学館