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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

B. LEAGUE 横浜ビー・コルセアーズのメディカルサポート
リハビリテーション科 理学療法士 中田 周兵

(令和3年9月)

 横浜市スポーツ医科学センター(以下、スポ医科)は、B. LEAGUE 1部(B1)に所属する横浜ビー・コルセアーズに対して、チーム創設当初からメディカルサポートを実施しています。具体的には、チームドクターやメディカルトレーナーの派遣、メディカルチェックの実施、スポ医科での専門的な診療提供などを行っています。

 私は、メディカルトレーナーという立場で2015-16シーズンから関わらせていただいています。普段はスポ医科内のクリニックで理学療法士として患者診療を中心に従事しているのですが、シーズンが始まると週に1-2回の練習とホームゲームに帯同しており、多い時には週の半分以上チームとともに行動しています。

 チームには、主にけがや体調不良の選手に対する初期対応、競技復帰、外傷・障害予防の役割を担っているアスレティックトレーナー(AT)が常駐しており、理学療法士である私はATと役割分担をして選手のケアを行なっています。メディカルトレーナーとしての私の主な役割は、痛みのある選手への対応で、ここで理学療法士としての経験を存分に活かします。

 練習前や試合前は、「練習はできるが、痛みや違和感がある箇所を何とかして欲しい」と訴えてくる選手が多いため、患者診療で培った知識とスキルをもとに、限られた時間の中で適切に評価して負担を軽減し、結果を出す必要があります。問題なく練習や試合を終えられた時には本当に安心します。

 練習中には、練習に参加できない選手のリハビリもメディカルトレーナーが行います。けがによっては、数週間から数ヶ月のリハビリが必要な場合もありますが、復帰に向けて1日も無駄にはできません。毎回のリハビリで確実に改善させることはもちろんですが、選手の状態を毎日確認できるわけではありませんので、復帰までの細かいプランやリハビリの方針をトレーナー間で十分に共有する必要があります。また、選手自身にもセルフチェックやケアの方法を指導することで、競技復帰に向けて日々確実に進んでいくことができます。

 試行錯誤を繰り返しながらサポートをさせていただき、スポ医科のチームサポートもチームと同様に丸10周年を迎えました。2021-22シーズンも良いサポートができるようにさらなる改善を続け、シーズン開幕に向けて準備したいと思います。皆様も応援よろしくお願いします。GO!B-COR!

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