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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

SEIKOゴールデングランプリ陸上2022・日本選手権大会 帯同報告
リハビリテーション科 柴田 真子(理学療法士)

横浜市スポーツ医科学センターで従事するスタッフは、クリニック内での診療のみならず各競技団体からの派遣依頼による大会帯同も行っております。

この度、日本陸上競技連盟(以下、陸連)主催の、「第106回日本選手権・10000m / 2022年5月7日 / 国立陸上競技場(東京)」、「SEIKOゴールデングランプリ陸上2022東京 / 2022年5月8日 / 国立陸上競技場(東京)」、「第106回日本選手権 / 2022年6月9~12日 / ヤンマースタジアム長居(大阪)」の3つの大会に陸連トレーナーとして帯同をしましたのでここに報告します。

「第106回日本選手権・10000m」「SEIKOゴールデングランプリ陸上2022東京」 陸連トレーナーの活動内容としては、主に会場内における救護活動の実施です。陸上競技は多種多様な種目から構成され、接触や転倒、ときには命に関わる重大な怪我につながる可能性のある危険な種目もあります。怪我の発生時には、搬送も含めた迅速な対応と、傷病者の症状悪化・二次的被害の防止に務めます。また、新型コロナウイルス感染症が流行する約2年前までは、救護活動の他にトレーナーステーションを設け、選手の試合に向けてのリコンディションや試合後のリカバリーなどのサポートも実施しておりました。

SEIKOゴールデングランプリでは、今大会も世界各国から選手を招待し、国際大会仕様での開催となり、大いに盛り上がりをみせました。

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「第106回日本選手権」

本大会は、2022年7月にアメリカ・オレゴン州で行われる世界陸上の選考会も兼ねた大会で、選手にとっては非常に重要な大会となりました。緊張感があふれる中、約2年ぶりに開設されたトレーナーステーションにて選手の闘志を間近に感じながら活動を行った4日間でした。0.1秒、1cmを争う選手の緊張感は会場中に漂い、我々トレーナーが選手に携わる責任感も大きいと改める感じることができました。

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今回の大会では、新型コロナウイルス感染症の流行前に近い内容に活動の幅を広げることができました。選手と近く関わることで、トレーナーに求められる要素の再認識や、今後の課題への検討につながったと感じます。「今、この痛みをどうにかしてほしい」という選手に対して、日々の診療での経験を活かせた一方、即時的な結果がより強く求められる現場の難しさも痛感しています。現場で求められるスキルや技術も試行錯誤しながら、日々の診療にあたるよう精進したいと思います。