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旬の食材を使ったレシピ

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メニュー紹介

  • 筍ご飯
  • 納豆としめじの味噌汁
  • チーズ入り卵焼き
  • 鮭の西京焼き
  • ほうれん草のなめ茸和え
  • フルーツ入り牛乳寒天

レシピ

ご家庭でも簡単に作れる料理をご紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。

筍ご飯

筍ご飯
材料2人分(1人分:335kcal)
1合
たけのこ
60g
しそ
1枚
油揚げ
1/2枚
A.薄口醤油
大1
A.みりん
大1
A.酒
大1
下準備:筍をゆでる
  1. 筍の皮を4~5枚分捨てる。穂先部分を斜めに切り、筍の上部分に縦に切り込みを入れる。
  2. 筍の下2~3cm硬い部分はそぎ切りする。鍋に筍を入れ、筍がしっかりつかる程度まで水を加え、ぬかを水面全体に加えて中火で約1時間煮る。
  3. 筍に竹串をさし、中までさされば火を消し茹で汁を捨てる。荒熱がとれたら皮をむく。
作り方:
  1. 米を洗い、炊飯器にA.調味料+水を分量まで加え約45分漬ける。
  2. 筍は薄切り、油揚げは細切りに切る。
  3. ②筍・油揚げを炊飯器に加え炊飯する。炊飯後約10分蒸らす。

納豆としめじの味噌汁

納豆としめじの味噌汁
材料2人分(1人分:105kcal)
納豆
2パック
しめじ
20g
青葱
適量
椎茸だし
300cc
味噌
大匙2
下準備:椎茸だしとり
  1. 分量の水(300+α)に干し椎茸を約30分漬けておく。
作り方:
  1. しめじは端部分を除き小房にわける。葱は小口切りに切る。
  2. 鍋に①しめじ、納豆、だしを加え中火に加熱し、沸騰したら火を消して味噌を溶く。
  3. 器に②味噌汁を盛り付け、②青葱をちらす。

Point:納豆をはじめとする発酵食品を継続して食べることで腸内の有益な菌の数を増やす働きがあります。

チーズ入り卵焼き

チーズ入り卵焼き
材料2人分(1人分:201kcal)
3ヶ
とろけるチーズ
20g
椎茸出汁
大5
適量
大根
15cm
濃口醤油
少量
作り方:
  1. 大根は皮をむきすりおろし水気を切る。
  2. 卵を割りほぐし卵液をこす。
  3. 油をひいた卵焼き器を弱火で熱し、全体に①卵液を流しチーズを並べる。液面に小さな膨らみが見られ始めたら奥部分から手前へ巻き、巻き終わったら奥に戻す。
  4. ②の作業を繰り返す。
  5. 粗熱がとれたら食べやすい幅に切り、①大根おろしとともに皿に盛り付ける。

鮭の西京焼き

鮭の西京焼き
材料2人分(1人分:203kcal)
鮭切身
2切
しそ
2枚
A.白味噌
60g
A.酒
大1/2
A.みりん
大1・1/2
  1. 鮭は両面キッチンペーパーで水気をふく。
  2. しそは冷水につけておく。
  3. 調味料A.をよく混ぜる。味噌を両面につけた鮭をバットに並べて30分程度冷蔵庫で寝かせる。
  4. 味噌をとった③鮭をアルミホイルに並べ、魚焼きグリルで中火で焼く。片面に火が通ればひっくり返し反対面を焼く。
  5. しその上に④鮭を盛り付ける。

Point:西京味噌は鮭や鰆などの魚の他、肉を漬け込んでも美味しいです。
鮭にはビタミンDが多く含まれ、免疫を調整するなど免疫に関連する食品です。

ほうれん草のなめ茸和え

ほうれん草のなめ茸和え
材料(1人分:24kcal)2人分
ほうれん草
120g
きのこなめ茸
大1
作り方:
  1. ほうれん草はたっぷりの湯で塩(分量外)茹で、冷水にとり水気をしぼる。2~3cm長さに切る。
  2. ①ほうれん草となめ茸を和える。

フルーツ入り牛乳寒天

フルーツ入り牛乳寒天
材料(1人分:60kcal)2人分
卵豆腐器1台
(4人)分
牛乳
200cc
A.粉寒天
2g
A.水
50cc
みかん缶
4粒
いちご
4粒
作り方:
  1. 鍋に調味料A.を加え弱火で加熱、よく混ぜる。寒天が十分に溶けたら牛乳を少しずつ加えよく混ぜる。
  2. 水にぬらした容器にへた部分を切ったいちご、みかん缶を並べ、①牛乳液を静かに流し入れる。
  3. 荒熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。
  4. 食べやすい大きさに切り皿に盛り付ける。

~免疫力を高めるために 栄養面で注意すること~

今月は前回からの続き、免疫力を高めるために栄養面で注意すること「Point2:腸の環境を整える」について考えてみようと思います。

前回のおさらいは、「免疫」とは目・鼻・口や腸の粘膜で、「免疫細胞」が体外から侵入するウィルスと戦い、ウィルスとの戦いに勝つ一連のシステムをさします。(図.免疫とは参照)

免疫とは

そして、免疫細胞の多くは、「腸」に存在(免疫細胞の約70%)しています。そのため腸内環境=腸内フローラを整えることは免疫力を高め、病気にかからず常に元気でいられます。そこで、多くの免疫細胞が存在する「腸細胞」を拡大してみると、腸内に600~1000兆個存在するともいわれています。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大きく分類されます。腸内環境が良い状態=バランスというのは善玉菌の数が悪玉菌より多い状態をさし、善玉菌が多い状態では下痢や便秘を予防し、風邪もひきにくくなります。また、腸内細菌はドーパミンやセロトニンを生成します。

免疫とは

ヒトは口から食べたものは消化管を通り小腸で消化吸収され(約90%)、大腸では腸内細菌による未消化物の発酵が行われ、また、「便」を作り体外に排出するシステムが常に稼動しています。また、口から食べたものが便として排出されるまでの時間は24~48時間です。つまり、腸内環境が整った元気な腸は概ね毎日「便」を老廃物と一緒に排出しています。(図.「食べたもの」が「うんち」になるまで参照)

「食べたもの」が「うんち」になるまで

平成28年度国民生活基礎調査(厚生労働省)から「便秘」に関して、男性2.5%、女性4.6%の方が、「便秘に悩んでいる」、高齢になるほど便秘に悩む人数が増加する傾向がみられます。
「便=うんち」は何からできているのでしょうか?
(図.「うんち」は何からできているか?参照)。うんちの約80%は水分です。水分摂取が不足していないか?普段どの位の水分を摂取しているのか知ることは大切です。そこで、国際基準「ブリストルスケール」を用いて今日のうんちの形状がタイプ1~7のどのタイプか?正常な便かどうか観察してみましょう。
(図.ブリストルスケール参照)

ブリストルスケール
ブリストルスケール

日頃から便秘だという方は食事の内容や食事リズムの他、水分摂取について見直してみましょう。これから梅雨シーズンを迎えるにあたり脱水状態が続くと体調を崩してしまうため、正常な便だった方も熱中症予防のために水分摂取量を把握するようにしましょう。
また、うんちの形状や色、においを観察することでその時の腸内環境(腸内は善玉菌が優勢か?悪玉菌が優勢か?)がわかります。
(図.うんちの形状と腸内環境の関係性参照)

うんちの形状と腸内環境の関係性

では、腸内環境を善玉菌優勢な状態に改善するために食事でどのような点を意識、改善するとよいのでしょう。
(図.腸内環境を整えるための食事ポイント参照)

腸内環境を整えるための食事ポイント

キーワード1:食物繊維

生活習慣病やメタボの方は食物繊維の多い食生活を意識する方が多いと思いますが、平成30年度国民健康栄養調査において男女とも食物繊維の摂取不足(男性14.7g、女性14.1g)が報告されています。

20歳以上では、1日あたり男性21g(65歳以上20g)以上、女性18g(65歳以上17g)以上の摂取が目標です。

食物繊維の多く含まれる食品を毎日の食事に取り入れるよう工夫してみましょう。例えば、主食にご飯を食べる方では、白米のご飯→①雑穀入りご飯②胚芽米ご飯③玄米ご飯を食べる日を増やす。また、味噌汁には必ずわかめなど海藻類を入れるという風に毎日の食事を少し変化させることで食物繊維は増えます。

また、食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分類されます。うんちの生成にはどちらの食物繊維も必要ですが、水溶性食物繊維は水分を含みやすくうんちの水分量も増やすため、便秘の方は水溶性食物繊維の摂取を心がけるようにしましょう。

(図.食物繊維の多い食品を食べる参照)

食物繊維の多い食品を食べる

キーワード2:シンバイオティクス

シンバイオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクス食品を一緒に食べるという意味です。

・プロバイオティクス・・・善玉菌を含む食べ物をあらわし、発酵食品が代表的です。
・プレバイオティクス・・・善玉菌の餌となる食べ物をあらわします。(図.シンバイオティクス参照)

シンバイオティクス

毎日の食卓に発酵食品や野菜や芋料理、果物は並んでいるでしょうか。仕事が忙しくて、料理する時間がなくて野菜料理食べてないな・・・なんてことありませんか。

最近のスーパーには冷凍野菜が沢山並んでいます。冷凍野菜を活用することで調理時間が短縮できます。また、たまには作りたての野菜の総菜を使うこともおすすめです。

在宅での仕事時間が増えるとついついお菓子が食べたくなりますが、お菓子のかわりに旬の熟した果物を食べることもおすすめです。果物を食べることでプレバイオティクス、ポリフェノール類や各種ビタミンを摂ることができます。

最後に、腸内環境を整えるためには食事面だけでなく、運動や睡眠を含めた生活面やストレスケアからのアプローチも大切になります。
例えば、自宅でのストレッチや体操、散歩を定期的に行っているか、ぐっすり眠れているか、ストレスを溜めないために趣味や楽しみを持っているかなど見直すことが免疫力を高めることにつながり、様々な感染症に打ち勝つ丈夫な身体づくりに繋がります。

参考資料
  • 厚生労働省HP
  • 新ビジュアル食品成分表
  • 日本人の食事摂取基準2020年版
  • 食品成分最新ガイド栄養素の通になる第2版
文責者

横浜市スポーツ医科学センター 髙木久見子(管理栄養士)