横浜市スポーツ医科学センター

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リハビリ室コラム / Rehabilitation Column

スポーツ医科学センター リハビリテーション科の利用者 リハビリテーション科 木村 佑(理学療法士)

 横浜市スポーツ医科学センターリハビリテーション科は、1998年4月1日の開設以来、徐々に規模を拡大しながら、現在では1日当たり約140人の方が治療に訪れています。主にスポーツによりケガをされた方の治療を専門的に行い、整形外科診察後に、理学療法士による評価およびリハビリを行っています。本コラムでは、リハビリテーション科の特色を少しずつ紹介していきます。まず、今回は、どのような患者さんが当センターのリハビリ科に訪れているかを紹介したいと思います。

(1)年齢

 整形外科という言葉からは、中高年や高齢者が来院される印象を持っている方もいるかもしれませんが、当センターリハビリ科の受診者は一般の整形外科と比較して学生の患者さんが多いという特徴があります。過去の診療データからみると、年齢別の受診者数は、男性で17歳、女性で16歳が最も多く、部活動など運動を盛んに行っている方が来院され、スポーツ復帰に向けてリハビリテーションを行っています。

(2)スポーツ種目

 実際に来院された患者さんのスポーツ種目に関する診療データをみると、サッカー、バスケットボール、陸上競技、野球、テニスが上位5種に該当する事がわかりました。しかしながら、これらの種目は競技人口自体が多い種目であり、実際にはありとあらゆる種目の患者さんが受診されている印象があります。そのため、陸上競技、球技、コンタクトスポーツ、武道など全てのスポーツ疾患に対応ができる体制を整え診療に当たっています。

(3)ケガの部位

 一般の整形外科と同様に、膝関節、腰背部、肩関節、足関節のケガで来院される方が多く見られます。スポーツ種目別に検討すると、種目によってケガの発生部位が異なることが分かります(図1)。競技によって、体の動かし方や頻繁に使用する部位が異なるため、ケガの発生部位にも特色が見られます。

 スポーツのケガは、捻挫のような一回の大きな力によって急性的に発生するケガと疲労骨折や投球障害肩の様な小さな力の反復によって慢性的に発生するケガがあります。いずれのケガにおいても、治療を疎かにしてしまうとスポーツの復帰が大幅に遅れてしまう場合もあります。スポーツにより痛みが生じた場合は、早めにスポーツ整形外科を受診する事をお勧めします。

参考文献

1).高橋佐江子, 鈴川仁人,河村真史,坂田淳,玉置龍也,清水邦明,高田英臣,中嶋寛之. スポーツ医科学センターリハビリテーション科におけるスポーツ損傷の疫学的研究 -スポーツ損傷の全般的統計-.日本臨床スポーツ医学会誌,18(3),518-525,2010