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リハビリ室コラム/Rehabilitation Column

横浜F・マリノス トレーナー活動報告菊川大輔(理学療法士)

理学療法士の菊川大輔です。2019年の年末までこの横浜市スポーツ医科学センターのリハビリテーション科で理学療法士として勤務していましたが、現在はサッカーJ1リーグに所属する横浜F・マリノスのトップチームでトレーナーとして勤務しています。

チームでのトレーナーの役割は選手のケアや治療、リハビリ、コンデショニングの為の様々な測定など多岐にわたります。日々の練習や試合では、練習・試合前に身体の状態の調整のためのケアや,テーピングを行います。練習・試合後には疲労や痛みを取るためのケアや治療を行います。怪我人が出た際には選手と共にリハビリを行い、復帰を目指します。

リハビリテーション科での診療とチームでトレーナーとして活動することとの大きな違いは、リハビリテーション科では怪我をされた患者様と週に数回のリハビリ通じて競技復帰のサポートを行っていましたが,チームでは30人弱という限られた人数の選手の身体の状態を毎日確認することで怪我による離脱を未然に防ぐための関わりが多くなります。そのため,試合や練習による疲労と身体の変化に気を配りながら日々のケアや治療を行います。怪我をしてしまった後のリハビリでも毎日選手の身体の状態を確認することができるため,1日ずつ段階的にリハビリテーションを進めることができ,より効率的に競技復帰を目指すことができます。また、リハビリテーションを行う場もリハビリテーション室のような屋内だけでなく,ピッチ上での関わりが多くなります。このようにプロのチームに関わることでリハビリテーション科での理学療法士としての経験を活かしつつ、日々貴重な経験をさせて頂いており、この経験をリハビリテーション科に還元できればと考えています。

チーム帯同初年度の2020シーズンはコロナ禍での活動となり、リーグ戦の中断や、超過密日程での試合開催、厳戒態勢の中でのAFCチャンピオンズリーグ参加(カタール遠征)など、貴重な経験を多く積んだ1年でした。2021シーズンもまだまだコロナ禍で様々な制限下での活動となりますが、少しでもチームの力になれるよう精進したいと思います。入場者数制限は今後も続きそうですが、少しでも多くの方にスタジアムに足を運んでいただき、横浜F・マリノスを応援していただければ幸いです。

最後になりますが、横浜F・マリノスへの帯同を開始するにあたり、担当患者様や職場関係者をはじめ多くの方々に多大なるご理解とご支援を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

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